東林院(とうりんいん)Torin-in Temple

妙心寺塔頭の東林院では、毎年梅雨の時期に「沙羅の花を愛でる会」が行われます。
妙心寺東林院の沙羅

参道は紫陽花の道。
妙心寺東林院の沙羅

東林院の本堂前庭園には沙羅(夏椿)が十数本が植えられていて、朝に5弁の白い花が咲き、夕方には花冠ごとポトリと苔の上に落ちます。
妙心寺東林院の沙羅

小さなお庭なのですが、ほとんど全部の木が沙羅と思えるくらい徹底された沙羅メインのお庭です。
沙羅は二股になって育つことが多いので、沙羅双樹と呼ばれることも。
妙心寺東林院の沙羅

どの木を見てもたくさんの白い花が咲いています。
やがてどの花も落ちるのですね。
妙心寺東林院の沙羅

その儚い光景を見るために多くの参拝者が訪れます。
平家物語でも語られる沙羅双樹の花にもイメージが重なります。
住職がぐっとくるおはなしを聞かせてくれます。
この日は大雨。団体さんもなく、10人ほどで住職を囲んでマイクなしで拝聴。
妙心寺東林院の沙羅


沙羅の木は真如堂や法金剛院、鹿王院などにもありますが、沙羅を主役にしたお庭はこの東林院しかないのではないかと思います。
妙心寺東林院の沙羅


沙羅双樹の花の色盛者必衰の理をあらはす」が、やっと今、わかりました。
というのはJR東海「そうだ 京都、行こう。」のことば。(1993年)


東林院では6月の「沙羅の花を愛でる会」の他に、 「小豆粥で初春を祝う会(1月)」「梵燈のあかりに親しむ会(10月)」が行われ、拝観することができます。

近くの寺社 :法金剛院・龍安寺

妙心寺東林院 宿泊案内と交通アクセス

【宿泊案内】 宿泊は妙心寺東隣の花園会館がおすすめ。JR嵯峨野線花園駅に近いので、嵐山観光にも便利です。
チェック 花園会館

東林院にも宿坊として泊まることができます。
所在地京都市右京区花園妙心寺町59
料金大人1580円(抹茶付き)、5570円(抹茶・精進料理付)
時間9時30分〜16時
アクセス市バス妙心寺前下車 徒歩6分
JR山陰線花園駅下車 徒歩8分
市バス妙心寺北門前下車徒歩10分
京福電車妙心寺駅下車 徒歩12分
駐車場妙心寺無料駐車場あり


このページをシェアする