出町柳の了徳寺は、開いているのを見たことがありません。
送り火の8月16日には見物客で埋め尽くされる出町三角州や賀茂大橋のすぐそばですが、高い塀に囲まれていて、木々は伸び放題でジャングルのようになっており、中を伺い知ることはできません。
京都市内最大級の廃屋としてときどき話題になっているようです。
出町了徳寺
(写真:googleより)


了徳寺は元は伏見宮邸だった場所で、1977年より住職もいないお寺です。親族のかたは東京に移ってしまい、新聞によると土地売却にまつわる詐欺事件が起きたり、門徒の地位を巡って裁判が起こされたりと不穏な事件がいくつもあったようです。
2017年には宗教法人を解散、お寺ではなくなりました。
2018年、ついに了徳寺の建物や敷地は本山の東本願寺に寄付されることになり、どう使うかの検討が進んでいるそうです。市民が立ち入れる良い施設になればいいですね。

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