千本釈迦堂(せんぼんしゃかどう)Senbon-shakado Temple
千本釈迦堂さんは町の中にある古いお寺です。正式には大報恩寺といいます。
本堂は国宝。柱に応仁の乱(1467~77年)の刀傷が残っているほどで、京都市内でも最古の建物と言われています。
吉田兼好の徒然草にも出て来るそうです。
本堂と枝垂桜(阿亀桜)
縁結びと夫婦円満のご利益があると言われるのはおかめ塚。
新しいブロンズ阿亀像はけっこう巨大です。
「気の弱いこどもならヒキツケを起こしそうに恐ろしい。こういう像は実物大以上にしちゃいけないと思う」by 入江敦彦氏
本堂を造営するときに柱の寸法を1本間違って短く切ってしまった大工の棟梁。
その失敗を機智で助けたのがその妻のおかめさん。
その方法とはあとの3本も短くカットして、接合部に組物をつないで、元の計画よりもすばらしい意匠の造形をつくりあげたということです。
ただ、おかめさんは上棟式の前日に自害してしまったそうです。
夫のミスを命をかけてカバーしたおかめさん。
その話を伝え聞いた人々が、貞淑で賢かったおかめさんの菩提を弔うために、境内に宝篋印塔(おかめ塚)を建てました。
悲しい話ですが棟梁とおかめの夫婦愛にあやかろうと参拝するひとが増えたそうです。
千本釈迦堂の阿亀桜
おかめさんの名前がついた阿亀桜。風になびく姿もよいです。
椿も綺麗。 (2011年4月7日撮影)
千本釈迦堂(大報恩寺) 交通アクセス
所在地 | 京都市上京区五辻通七本松東入溝前町1305 |
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拝観時間 | 9:00〜17:00 |
料金 | 境内自由。霊宝館は500円。 |
アクセス | 京都市バス「上七軒」から徒歩5分。上七軒の交差点を北へ上がって小学校を越えたあたりです。 |
駐車場 | 境内に乗り入れてもよいそうです。 |
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