笠置寺(かさぎでら)Kasagi-dera Temple
巨大な弥勒磨崖仏。笠置寺の御本尊です。兵火で焼けて光背の窪みを残すのみ。
正月堂。
当然ながら御本尊は大きすぎて建物に入らないので、礼拝するためのお堂が作られています。
全国のパワースポットといわれる地は、磐座信仰の山や深い森など太古の自然が残るスポットが多いですが、京都にはそういった自然系パワースポットはそれほど多くありません。
そんな中で、京都府の南東、笠置町にある笠置寺はパワースポットらしいパワースポットといえます。
笠置寺は京都から伊賀に向かう伊賀街道の途中の笠置山にあります。
標高288mの笠置山は遠くから見てもよくわかりますが、樹々の緑の間から花崗岩の巨岩がごろごろと露出する不思議な姿の山。
まさに巨石信仰の霊地にふさわしいお山です。
山門までは車のすれ違いのできない細い山道をかなり登ります。
笠置寺は682年、天武天皇の創建と伝えられています。
平安時代、鎌倉時代は修行の場として、信仰の場としてたいへんな人気だったそうですが、このお寺が栄えたのは1300年代まで。
1331年、倒幕に失敗した後醍醐天皇がここに籠って戦い、最後には全山が焼け落ちたそうです。(元弘の乱)
境内は巨石だらけの山道で、一周40分ほどのコースになっています。
大きな磨崖仏が2つ。岩と岩のすきまをくぐる場所や、見晴らしのよいスポットがいくつもあり、とても楽しめます。
こんなところをいくつか通り抜けます。
こんな景色が楽しめます。163号線からあの橋を渡ってきました。
千手窟。パワースポット笠置寺境内の中でも一番のパワースポット。
いまは土で埋まっています。
虚空蔵菩薩磨崖仏。
奈良時代または平安時代のものといわれています。
ゆるぎ石。写真の右側を下向きに押すとぐらんぐらんと揺れます。
境内にはモミジが多く、紅葉の時期は見事です。
交通の便がよくないせいもあり、京都でもそれほどメジャーではありませんが、おすすめのスポットです。
しかし、こんな山の上で戦いがあったなんて信じられません!
近くの寺社 :恋志谷神社
笠置寺 宿泊案内と交通アクセス
【宿泊案内】 笠置寺を訪れるならお泊まりは高原リゾート「レイクフォレストリゾート」が便利です。奈良市内まで無料バスも運行中で、奈良観光にも便利。
レイクフォレストリゾート
所在地 | 京都府相楽郡笠置町笠置山29 |
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料金 | 300円 |
アクセス | JR笠置駅からは徒歩1時間。 車:国道163号線で笠置町へ。山頂付近に有料駐車場があります。 |
駐車場 | 有料駐車場1回500円 |
笠置寺の昔の姿。十三重の塔が建っていました。
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