十輪寺(じゅうりんじ)Jurin-ji Temple


十輪寺は平安時代の歌人在原業平の晩年の隠棲地。
850年に創建されたといわれます。
在原業平にちなんで「なりひら寺」とも呼ばれます。

噴火口みたいにくぼんだ底に塩がまがしつらえてあります。
ここで難波から運んできた海水を煮詰め、海辺の風情を味わったということです。
業平のエピソードが残っています。
藤原氏の政略によって、業平との恋仲を裂かれた清和天皇の后「二条后」がこの近くの大原野神社を参詣した際に、業平が塩がまから煙を立ち上らせて変わらぬ恋心を伝えたという逸話です。
恋を伝えた塩がまにあやかろうと、恋愛成就の祈願に訪れる人が絶えません。


お寺の方は「御神輿のような屋根」といい、 有名京都ブロガーのkazuさんは「シャーロック・ホームズの帽子のようなスタイリッシュな屋根」と表現していました。

十輪寺のご本尊、延命地蔵菩薩は腹帯地蔵尊とも称され、子授け安産の御利益があるそうです。




小さな庭に奥行きが出て不思議な感じ。
陽が当たってポカポカして寝てしまいそうです。
十輪寺の桜
この中庭の桜は業平桜といい、春には四方の屋根まで覆いかぶさります。

近くの寺社 :善峯寺・大原野神社・金蔵寺・西明寺
十輪寺 交通アクセス
所在地 | 京都市西京区大原野小塩町481 |
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料金 | 300円 |
時間 | 8:00〜17:00 |
アクセス | 阪急バス「小塩」より徒歩2分 |
駐車場 | 参拝者用無料駐車場あり |
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