京都タワーも目立ちますが、五重塔に比べればここ最近できたものという印象は否めません。
さて、京都市の五重塔はぜんぶで4つ。
その気になれば、一日で巡ることも難しくはありません。
観光タクシーを予約して頼めば喜んでスイスイと案内してもらえることでしょう。
自転車だと超健脚向きか。
電車&市バスとなるとあまり効率の良い順路がありません。1200円の一日観光乗車券を買って、地図を開いて検討してみてください。
東寺の五重塔
まずは京都駅から徒歩でも行ける東寺(教王護国寺)の五重塔。高さ55メートル。1644年に徳川家光が再建したもの。日本一の高さの木造タワーです。国宝。
近くで見るとやはりその大きさが実感できます。
仁和寺の五重塔
御室の桜で有名な仁和寺の五重塔。高さ36メートル。1644年に建てられました。重要文化財。
御室の桜越しに見る景色がなんとも優美です。
桜のシーズン以外は無料ですぐ近くで見ることができます。江戸の五重塔なので時代劇にもよく登場します。太秦も近いのでロケしやすいというのもその理由。
醍醐寺の五重塔
豊臣秀吉公の醍醐の桜で有名な醍醐寺の五重塔。高さは38メートル。951年に建てられたものがそのまま現存しています。応仁の乱でも焼けず、豊臣秀吉が補修したという記録も。国宝。
ここまではすべて世界遺産に登録されています。
法観寺の五重塔
清水界隈を歩くと何度も目にする法観寺の五重塔「八坂の塔」高さは46メートル。1440年に足利義教が再建したもの。重要文化財。
お寺は飛鳥時代創建。
続きましては、京都市を出て京都府下の五重塔をご紹介します。
海住山寺の五重塔
瓶原、海住山寺のコンパクトで美しい五重塔。高さ18メートル。1214年に建てられたもの。国宝。成相寺の五重塔
成相寺は704年創建の古刹ですが、成相寺の五重塔は古いものではありません。1998年完成。高さ33メートル。
京都の焼失した五重塔・七重塔・九重塔
続きましては残念ながら焼失した五重塔。本圀寺の五重塔
本圀寺五重塔は、天明の大火で焼失し再建されず。お寺自体もいまは山科のひっそりした山の中へ移転しています。五重塔のあった場所は西本願寺の駐車場のあたり。
相国寺の七重塔
相国寺の七重塔は、室町時代1399年に足利義満が建てた高さ106メートルの塔。 応仁の乱で焼失し再建されず。御所の鬼門にあたる位置に建っていて、塔之段町という町名がいまも残っています。幸神社のあたりです。
西寺の五重塔
西寺の五重塔は、1233年焼失し再建されず。西寺は東寺と同規模のお寺で、平安京とともに栄えましたが何度も焼失し、鎌倉時代には廃寺となりました。 いまは唐橋西寺公園となっています。西寺跡法住寺殿の五重塔
後白河法皇が造った法住寺殿は東山七条に広大な敷地を持ち、その中に蓮華王院がありました。蓮華王院は三十三間堂と五重塔がありましたが、いま残るのは三十三間堂のみです。
妙顕寺の五重塔
1788年、天明の大火により焼失。笠置寺の十三重塔
巨大な弥勒磨崖仏のそばには十三重塔が建っていました。法勝寺の九重塔
法勝寺の八角九重塔は高さ80メートル。いまの京都市動物園にありました。法勝寺の西側にも大寺院が立ち並び、五重塔は8つあったそうです!すべて応仁の乱までに焼失し再建されず。
写真はこのあいだの連休にちょっと平安時代まで行って撮ってきました。
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