パワースポット、2010年は本格的な人気となりました。
これまであまり訪れることがなかった若い年代の人たちの来訪がどっと増えて神社側にとっても嬉しいこと。
でも、いままでと来訪者の目的が違うのに戸惑っていることもあるそうです。
たとえば、東京の明治神宮は戦国武将・加藤清正ゆかりの井戸「清正井(きよまさのいど)」だけがものすごい人気が出て、整理券が配られるほど。
島根県出雲市の須佐神社では樹齢1300年のご神木「大杉」が人気だそうです。
彼らが井戸や杉だけを写真に撮って満足し、本殿は素通りして帰って行く姿を見て神職さんは首を傾げているそうです。
京都で最も有名なパワースポット鞍馬寺でも石だけを目的に来る人がいたり・・・。
まあ、楽しみ方は人それぞれなのでパワーをもらって元気が出ればOKかもしれません。
でも、神社なら本殿にもお参りしたほうがきっといいことがあると思いますよ。
こんな意見も。
小松和彦・国際日本文化研究センター教授(民俗学)のことば。
「歴史の地には正の面と、怨念(おんねん)の受け皿となった負の面があります。単純にありがたがるばかりでは逆効果にもなりかねません。両面を理解して出かけた方がいいですよ。」
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